●イラストに求められる役割

「魅力的なイラストを仕上げること」はイコール「イラストレーターとしての能力が高い」ということにはなりません。

 

 職業としてイラストレーションを請け負うということは、魅力的なイラストを描いたうえでさらに「イラストの役割を果たす」必要があります。

 

イラストレーションはほとんどの場合、そのイラスト自体が商品ではなく、例えばゲームであったり小説であったり、核となるコンテンツがあったうえでその外装としての役割を果たします。

 


●イラストレーターの適正

いかに魅力的であっても、核となるコンテンツの雰囲気、ユーザー層、ゲームシステム、発表媒体、その他もろもろの条件にマッチしていなければイラストは無価値です。

 

コンテンツに合わせるために、キャラクターの頭身や顔の描き方、使用する色、線の太さ、塗り方、ポーズ、使用できる表現など様々な条件があります。

 

この制約に窮屈さを感じることがあるかもしれません。

 

ですが、イラストとゲーム、ストーリー、音楽などと融合したことで一つの「大きな作品」となり、多くの人に奥深い感動を残します。

 

 

 イラストを描く目標を、作品全体の完成度への寄与を含めて考えられるということ、それが一つのイラストレーターの適正であると言えます。